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ホテルリステル猪苗代

 日本のTV局における、未成年のスポーツ選手の報道、
  および国際時事報道について。

 6 June, 2008

 Kensuke Yamazaki

 

  拝啓 国会議員の方々様、マスコミの方々様、公益NGOの方々様

 

  日本のTV局における、未成年のスポーツ選手の報道、および国際時事報道について、提言いたします。

 

ーーーーー

 マスコミなどが、20歳未満のスポーツ選手をもてはやすのは、やはり間違いだと思います。

 

 政府要人(行政)や国会議員(立法)、財界人が、特に緊急の必要でもないのに、官邸や特別な場所に、彼ら子供たちを呼んでパフォーマンスするのも、おかしいです。

 

―――――

 高校生なら高校生なりに、そのスポーツ選手なりが努力をして、競争を勝ち抜いて、成果を出す。これはすばらしいことです。別に否定されることではありません。

 しかし、本人の実力や努力以前の問題として、親権を持った人間達の教育方針で生活が左右される「子供」たちを、趣味の分野で、もてはやすべきではないと思います。

 

 甲子園で非常に活躍したり、あだち充の漫画のような青春恋愛をしている高校生たちは、別にそれはそれでひとつ価値はあるでしょうが、あくまで子供の世界で、実力と共に「運もよかった」だけの話です。

 その裏では、子供の権利の程度と経済力の無さから、親権者の都合ひとつで、本人の意志や実力にかかわらず、それ以前の初めの段階から、まったくそういった可能性の機会も与えられない、子供たちもいるのです。

 

ーーー

 大人になった後、プロや地方リーグで活躍して生計を立てている人たち、大人になった後にモデル級の美人と大恋愛をしている人たち、こういう人たちのほうが、スポーツ選手の業績やスポーツ選手のプライベートとしては、価値があり、社会も関心を持つべきことです。

 

 松井やイチローが偉いのも、別に星陵や愛工大名電での高校野球の活躍などでは全くなく、巨人やオリックスで、今ではヤンキースやマリナーズで、厳しい競争の中、結果を出して、独立した社会人として、生計を立てているからです。

 

 彼らほどではなくても、日本プロの6番7番や、つなぎ投手、敗戦処理投手、2軍、地域リーグ、企業リーグの選手も、生計を立てているという点で、価値があるのです。

 

――――――

 最近の甲子園でライバルの死闘を繰り返した、2人の投手がいました。(斎藤氏、田中氏)

 

 近年の大学全入時代、生涯所得計算や雇用の現実・社会的慣習から、働かないで先に大学にいく人(斉藤氏)が、別に間違っているとは、いえません。

 

 経済的に可能なら(親や奨学金)、野球はあくまで趣味として、先に勉強して、将来の就職の可能性に備えたり、学生生活で遊んだりするのは、全くの個人の自由です。

 

 先に働くほうを選んだ人(田中氏)とて、いつか将来に本人が希望して決断すれば、休職して、稼いだ金で勉強することも、本人の自由意志なわけです。

 

ーーー

 しかし、すくなくとも20歳以下の学年である、2年次以下の斉藤氏に対して、たかが学校同士の野球に、

 大手のマスコミが、キャンプの取材に沖縄に行ったり、インタビューをしたり、ゴールデンタイムのニュースで紹介したりしたのは、これは大げさです。

 

 早慶戦は、野球としての試合を見たい人も一定にいるので、土日の昼間に、NHK教育や民放で、六大学野球の試合自体を放映するのは自由です。視聴者にもメリットはあります。

 CSのスポーツ専門チャンネルなら、なおさら問題ありません。

 

 しかし、19時代や21時〜深夜代のニュースのスポーツコーナーで流す内容としてなら、一切不要だと思います。

 視聴率を稼げるからといって、やはり限度があります。

 けじめはつけないといけないと思います。

 

 学生になる道を選んだのだから、学生の間は、別にマスコミも注目せず、本人は学業と趣味でのスポーツ青春に専念していればいいのです。

 

―――――

 20才未満の、ゴルフの選手・スケートの選手・卓球の選手、彼らも、少なくとも20歳になるまでは、試合自体を流す放送番組でもなければ、別にニュースで取り上げる必要は、全く無いはずです。

 

 何が悲しうて、法律上も大人の責任を負わない、親に親権を握られていて不自由で、経済上も、親の所得に生活を依存していたり、収入を本人の自由には使えない、大人に保護されているこんな子供たちのために、貴重なニュースの時間を、大人は取られなければならないのですか?

 

 彼ら子供たちが、スポーツ成績目当ての体の酷使や、同級生からの妬みによるいじめや妨害などで深刻な被害にあっているという報道なら、医学上教育上の観点から、社会に報道されるのはわかりますが。

 

ーーー

 勝った負けたのゲームの結果のニュース報道など、全くの論外で不要です。

 まだ成年前の子供の見習いなのだから、インタビューや紹介番組も不要です。

 

 彼らが、大人が出ている大会に対等に出ているといっても、それはあくまでスポーツの競技の範囲上のことなのだから、競技自体の放映番組以外には、報道に出す必要は一切ありません

 

 順位で優勝でもしたら、その大会の重要度に応じて他の大人が優勝した時と同じように、「この競技のこれこれの大会が行われました。何々さんが優勝しました。」と淡々と報道すればいいのです。

 

 負けたり予選落ちなど、他の大人と同様に、報道する価値すらありません。

 

―――――

 BBC(ニュースや報道番組)やCNNニュースを見れば、いかに日本のTV放映が、幼稚で知力の低さに満ち溢れているか、少数の例外(TBSの朝ズバなど)を除けば、わかります。

 

 数年前タイでクーデターが起きたとき、ある民放番組は、その当日のゴールデンタイムに、温泉旅館で芸能人達が裸になって、亀の頭のぬいぐるみ付の亀甲羅模様の海水パンツをはいた彼らが、仲居役の女性芸能人達を追い回しているバラエティ番組を放映していました。

 

 タイの歴史地理から、前政権の軌跡やら、新政権の動向やら、今後の日本国家や経済に与える影響やら、放映しなければならないときに、日本の民放が報道していたことは、亀の頭の乱痴気騒ぎだったのです。

 

 地上波や、できれば外国人が見れないCS放送に、バラエティ専門のチャンネルを作って、日常の平穏時に、仕事帰りで疲れて帰ったサラリーマンや作業員の30分の息抜き用のために、そういうバカ番組だけを、流して「いけない」とは、いいません。

 

 しかし、タイのクーデターなど、ローカルネタとはいえ、それなりに日本に近い中程度に重要な国で非常事態が起こった時に、バカ番組を、仕事をしている有権者の見る時間帯に流すようなら総務大臣や総務省は、そういう放送局の免許を考え直したほうがいいと思います。

 

ーーーーー

 国会議員の方々様におかれましては、

ある番組の、社内責任者は誰なのか(NHK)、どの番組に、どのスポンサーがついているか、(民放)

これらについて、毎回の番組ごとに、きちんとホームページ上で5年間公開するのを義務にするよう、

法制化してくださればと思います。

 

 お手数をおかけいたしまして、大変恐縮ですが、よろしくお願いいたします。